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HOME COLUMN 経営者が2週間休んでも成長し続ける会社を作る第一歩とは?
経営において、困難なのは、創業か、守成どちらだと思いますか?
守成というのは、会社を守り継続発展していくことです。
創業時には顧客獲得や売上拡大、資金繰りなど様々な困難があります。
創業時はビジネスを軌道に乗せるために、創業時の大変さがあります。
私も2017年に独立した身なので、その大変さは痛感しております。
その後それを乗り越えて、会社が順調に成長していくと、
次の課題は必ず「組織や人」の問題が発生します。
たとえば、離職や人材育成、人間関係のトラブルです。
社内で大きな人間関係のトラブルが発生すると、
経営者や担当者は多大な対応時間を費やすことになりますし、
精神的なダメージも大きく、一時的な事業停滞を招きかねません。
会社経営において、この課題に直面して足踏みしている会社が実際に非常に多いです。
どちらが大変かは、大変さの種類が違うので、
一概には言えませんが、会社を長期的に守り発展させていくのも非常に困難かと思います。
なぜなら、国税庁の調査でも次のとおりのデータがあるからです。
生存年数 | 5年 | 10年 | 20年 | 30年 |
生存率 | 14.8% | 6.3% | 0.4% | 0.025% |
出所:国税庁「国税庁の統計調査による企業の生存率」の学術記事
ほとんどの会社は30年以内に何らかの事情で倒産・廃業しているのが事実です。
会社が30年後に存続するのが0.025%というのは、非常に厳しい恐ろしい数字ですね。
それでは、会社が創業から順調に売上を伸ばすことができ、
従業員が30名~40名以上になった場合、最も必要なことは何でしょう?
それは、
「会社が今後継続的に発展するための再現性ある仕組みの構築」
です。
経営者がいないと回らないと組織では、非常に危ない状態で経営をすることになります。
経営者に万一不幸があって病気やケガ、不慮の事故等で働けなくなった場合は、
その組織が終わる可能性も高いかもしれません。
そうならないために、
守りも兼ねて、成長し続ける会社を作る第一歩として、
経営者は「自分以外の人が育ち成長する仕組み化」を一刻も早く検討していく必要があります。
そのためには、
・会社は今後どのような状態を目指すのか?
・そのために、必要な組織や従業員数はどの程度必要なのか?
・組織に部門があれば、部門や人財に求める役割は何なのか?
このあたりを一つ一つ明確にしていく必要があります。
明確にしていくうちに組織としての輪郭も見えてきて、
再現性のある成長し続ける会社を作る第一歩を歩み始めることができます。
まずはそこから考えてみることをお勧めいたします。
以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
社会保険労務士法人ユニヴィス 代表社員 池田 久輝